そもそも通貨ペアとは?
通貨ペアとは、取引する2つの通貨の組み合わせのことです。たとえば「米ドル/円(USD/JPY)」なら、米ドルと日本円を交換する取引を意味します。左側の通貨を「基軸通貨」、右側を「決済通貨」と呼びます。
FXでは、この組み合わせをどれにするかで、値動きの大きさ・コスト・情報の集めやすさ・動く時間帯がすべて変わってきます。だからこそ、最初の通貨ペア選びは意外と大事なのです。
通貨ペアは大きく3種類に分けられる
- メジャー通貨ペア:米ドルを含む組み合わせ(USD/JPY・EUR/USD・GBP/USDなど)。取引量が多くコストが低い。
- クロス通貨ペア:米ドルを含まない組み合わせ(EUR/JPY・GBP/JPYなど)。値動きがやや大きめ。
- エキゾチック通貨ペア:新興国通貨を含む組み合わせ(TRY/JPYなど)。値動きが激しくコストも高い。
初心者の通貨ペアの選び方 3つの基準
たくさんの通貨ペアがありますが、初心者は次の3つの基準で絞れば迷いません。
取引量が多く、コストが低い
取引量(流動性)が多い通貨ペアは、売買が成立しやすく、スプレッド(取引コスト)も狭い傾向があります。コストは取引のたびにかかるため、初心者ほど軽視しないことが大切です。
情報が多く、値動きを追いやすい
ニュースや解説記事が豊富な通貨ペアは「なぜ動いたのか」を後から検証しやすいメリットがあります。検証しながら上達するうえで、情報量は大きな武器になります。
自分の生活リズムに合う時間帯
通貨ペアによって、活発に動く時間帯が違います。自分がチャートを見られる時間に動く通貨ペアを選ぶことで、無理なく続けられます。
初心者におすすめの通貨ペア一覧
上の3基準を満たしやすい通貨ペアを紹介します。
初心者の定番・最もおすすめ
日本人に最も馴染みがある通貨ペア。情報量が多く、スプレッドも狭め。東京時間から動きが出やすく、日中に取引できる人にも向く。
世界最大の取引量
世界で最も取引されている通貨ペア。スプレッドが最も狭い部類。ロンドン〜NY時間に活発に動くため、夜トレードする人に向く。
値幅が大きくトレンドが出やすい
クロス円の中で最もポピュラー。USD/JPYより値幅が大きく、トレンドが明確に出やすい。ある程度慣れてから挑戦したい一本。
値幅があり慣れたら面白い
ロンドン時間を中心に大きく動くことで有名。スプレッドはやや広め。値幅を活かしたスイングトレードとの相性が良い。
最初は避けたほうがいい通貨ペア
逆に、初心者が最初に手を出さないほうがいいのが以下です。
値動きが激しく初心者には難しい
「鬼ポン」とも呼ばれるほど動きが激しい。1日100pips以上動くことも珍しくなく、損失が予想外に大きくなりやすい。
高金利だが高リスク
スワップポイントが高い反面、スプレッドが広く値動きも不規則。情報が少なく検証もしにくいため、初心者には不向き。
スタイル別・おすすめ通貨ペア早見表
| スタイル | おすすめ通貨ペア | 理由 | 活発な時間帯 |
|---|---|---|---|
| スキャルピング | USD/JPY | スプレッドが狭くコストを抑えやすい | 東京・NY時間 |
| デイトレード | USD/JPY・EUR/USD | 流動性が高く値動きが読みやすい | ロンドン〜NY |
| スイング | EUR/USD・EUR/JPY | トレンドが明確で中期の波が取りやすい | 全時間帯 |
| ポジション | USD/JPY・EUR/USD | 長期トレンドが出やすくファンダ情報も豊富 | 全時間帯 |
まとめ
初心者の通貨ペア選びは、①取引量が多くコストが低い、②情報が多い、③自分の生活リズムに合う、の3基準で絞れば失敗しにくくなります。
迷ったら、まずは米ドル/円(USD/JPY)から。1つの通貨ペアに絞って検証を積み重ねるほうが、あれこれ手を広げるより早く上達できます。スタイルが固まってきたら、スタイルに合った通貨ペアへ広げていきましょう。